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  • こころのケアラボ仙台

聴く力

私が聴いてと頼んで

あなたがアドバイスを始めたら

あなたは私が頼んだこと

をしていないのです。


私が聴いてと頼んで

あなたが私はそんなふうに

感じるべきでないと

理由を話し始めたら

あなたは私の気持ちを

踏みにじっているのです。


私が聴いてと頼んで

あなたが私の問題を

解決するために何かを

しなければならないと感じたら

あなたは私を失望させています。

だって、おかしな話ですよね。


祈ることに慰めを見出す人が

いるのはそのためでしょう。

なぜなら、神様は無言です、

忠告しないし

物事を直そうとはしません。

神様はただ耳を傾け、

あなたが自分でなんとかすると

信じているのです。


だから、どうか、ただ私に耳を傾け、

聴いてください。

そして、もしあなたが話したければ、

あなたの番になるまで少し待ってください、

そうすればきっと私はあなたに耳を傾けますから。


(サンフランシスコ市 インディペンデントリビングソースセンタービルド・プロジェクトから)


カウンセリングの土台とも

言える考えだと思います。


傾聴のみでは回復は難しいと

思っている方が多くいると

最近肌で感じます。


確かに難しいです。

そして時間がかかります。


その問題があって時間の無い現代の

時代の流れに合わせる形で

論理療法が台頭化し

それを元に認知行動療法が

爆発的に日本に普及した経緯もあります。


ではなぜ技法や理論や

バックボーンの心理学は一緒なのに

カウンセラーによって効果が違うのか


やはりただただ受け入れて

相手の立場に立って聴く

相手の人格を尊重し

評価をしないでありのままを

受け入れる。

正しく聴く力の差だと思います。

(勉強不足や心理商売ではなく

  日々学び続けていることを前提で)


そこを土台して初めて

カウンセリングが成立するのだと

思います。


私はラポールなど

リレーション(信頼関係)

をスムーズに築く技法を使わずに

傾聴のみで回復させる先生は

数名しか知りません。


毎月この先生の元

傾聴と見立てを学んでいますが

やはりまだ傾聴のみで

回復させるまでの

境地にはおりません。


死の受容も出来るくらいの

人生経験、自分の人生の受容

その域に達さないと難しいことだなと

実感してます。


ですから私は傾聴を技法に併用してます。

どのような技法を使うにせよ

傾聴の考えは必要です。

カウンセリングとは人間関係です。


上記のサンフランシスコ市の文は

カウンセリングの場に現れる多くの

クライエントの過去の環境を物語っているな

と読んだ時に感じました。


養育者や環境にとっての

いい子でいなければならない


『発信機はあるけど

   受信機が無いと感じられる環境』


カウンセラーが同じことをしては

ならないと私は思います。


治したいと思う強い思いや

寄り添いも無意識に過去と同じ

環境にルームをしてしまうのです。


何十年後には傾聴のみで回復を

サポートできるカウンセラーに

私もなっていたいものです。

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